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小規模保育園と大規模(マンモス)保育園、仕事量はどう違うのでしょうか?
小規模保育園の方が大変だったり、働きにくい点もあるのか、気になりますよね。
小規模保育園で実際に働いた体験談をご紹介します。
小規模保育園が自分に合っているかどうかを考えるヒントにしてくださいね!
小規模保育園は働きにくい
実際に働いてみて、小規模保育園の働きにくかった点をご紹介します。
経験を多く積むことが出来ない
子供の人数が少ないため、経験値を多く積むことはできません。
新任で小規模保育園に就職した後、転職を考えているのであれば、経験者枠での中途採用になるので要注意です。
また、経験を積んだ保育士の場合は、フリーのような動き方を要求されているのを見たことがあります。
人間関係
小規模保育園は同僚との距離感が近くなりがちなのと、人数が少ないため、波長が合わないと人間関係で問題を抱えがちです。
大規模園に比べて、飲み会や付き合いが多い場合があります。
予算も少ない
小規模保育園は大規模園に比べて使えるお金が少ないため、提供できる活動に限りがあります。
また。行ける研修先も少ないです。
外部研修は自費の保育園もあります。
小規模保育園のデメリット(保育士)
小規模保育園で働くデメリットをご紹介します。
保育者の数が少ない
職員の数も比例して少人数です。
欠員が出ると子どもの活動に影響が出かねないです。
予定していた散歩が難しくなったり、食事の時間をずらす必要が生じたりと、少し無理をしなくては回らないことがあります。
休みが取りずらい
職員の人数が少なかったので、お休みを取りずらいです。
担任も少人数なので、休んでしまうと迷惑がかかるし、代わりの保育士がいません。
よほど体調が悪い時以外は、お休みの申請をすることに気が引けます。
誰かが休むと代わりがいないので、その時は人手が手薄で大変です。
また、体調を崩して休みを取る際に、フォローに回ってくれる体制がしっかりと出来ない保育園は本当に厳しいです。
体調が回復後も、後ろめたい気持ちがしばらく残ってしまうほどです。
担任のバリエーションがない
新年度のクラス担任を決める時に、あまりパターンがないです。
いつも決まった保育士が乳児または幼児クラスにいたり、何年も同じ子供たちを持ち上がって担当したりすることになります。
- 乳児は持ち上がりがいたほうが良い
- 担任のバランス(経験浅めの先生やベテランの先生)
- 先生同士の相性 など
人手不足になりがち
退職者が出て次の方が決まるまでは手薄な状態でしんどいです。
人間関係
人数が少ないがために1度人間関係が拗れてしまうとかなりキツいです。
職員の人数が少ない分、日頃から会話がしっかりでき、お互いを信用していないと保育に影響が出ます。
それぞれがテキパキ動かないと保育が回らないので、保育中は端的に会話を、かつ指示にならないよう上手く言わないと、いざこざの原因になりやすいです。
どの職場でも苦手な人、合わない人、生理的に受け付けない人がいるのは当たり前かと思いますが、少人数だったら逃げ場はありません。
手当がない
残業が無いため、毎月の給与に加算されるものはありません。
残業代で収入を増やすことはできません。
小規模保育園のメリット(保育士)
小規模保育園で働くことのメリットをご紹介します。
子どもとじっくり関わることができる
子どもの人数が少ないので、一人一人とじっくり関わることができます。
小規模保育園は、0〜2歳児の子どもを預かります。
乳児では自分の気持ちを思うように言葉で伝えられずもどかしい思いをする場面が多くあります。
そんな時にじっくり時間をかけて子どもと向き合えることがきます。
施設自体も小さいため、毎日の保育は散歩や室内遊びが中心。
日々のんびりと過ごし、ゆっくりと遊ぶことが出来ます。
再任用のベテラン保育士も多く、一緒に子どもの対応をしながらより良い対応方法を学ぶことが出来る保育園もあります。
ゆったりと保育できる
子どもたちに一人一人に目が届きやすく信頼感も生まれやすいです。
ドタバタすることが少ないのでじっくり保育に関われる点が良いです。
また、やりたいことが通りやすく、上から指示されるのではなく自分から発案して動くことができます。
日々の保育案はもちろん、行事でどんなことをするか等、イチから自分たちで考えるのは大変ですが、やりがいがありました。
園児全員と関わることができる
園児全員と関わることが出来て、楽しいです。
園児全員の顔と名前はもちろん、個性も知っていたので、関わり方がよく分かります。
園児のほうからも、名前と顔を覚えてもらえるので、どのクラスに入っても親しみながら楽しく保育することが出来ます。
保護者との信頼関係
保護者の方ともお話をよくできていたので、この先生がいるから安心して預けられる、という信頼があったと思います。
逆にこの親御さんならこういった対応をしたら受け入れていただけるなど、保護者の方の傾向も掴みやすくお話ししやすいです。
全園児と保護者の顔と名前が一致して、お互いに親しく話が出来ることは、大規模保育園にはない小規模の良さつです。
事務の負担が少ない
毎日のルーティンが決まっているため週案が立てやすいです。
また、行事も少ないため準備が必要無い、行事に関する書類負担も無い、その他にも日頃から残業なし、園運営においての係分担が少ないです。
おかげで柔軟な保育や保護者対応が出来る、というメリットがありました。
職員間の連携が取りやすい
職員が少ないので連携が取りやすいです。
全員で共有しておくべきことはすぐに共有することができますし、議題を上げた時のレスポンスが早いです。
少ない人数であるからこそ、協力して連携を取ろうとする姿が生まれるので、時間をかけるにつれてより良い関係性ができたり、連携を取ることができていきました。
ホウレンソウがしやすく、園全体のことをだいたい把握出来てれるので、仕事がスムーズに進められます。
他クラスの保育を見る事ができる
ワンフロアの場合が多いので、他クラスの活動風景をすぐ近くで見ることができます。
0歳児と2歳児では活動の内容が大きく異なりますが、一緒の空間で遊んだり相互に関わり合う場面に出会えることも多く、クラスに縛られない活動を広げることもできます。
人間関係もアットホーム
話し合いがしやすく、人数が少ないからこそ、人間関係は作りやすいです。
また自分のキャラクターも出しやすいです。
信頼関係を築くのに時間もかからず、溶け込みやすいく、気心の知れた職員がほとんどなので、居心地が良いですよ。
小規模保育園の働きやすさ
小規模保育園の働きやすさをご紹介します。
- 大きな行事等がなく残業がほぼありません。
- 同僚の人数が計10名前後と少ないため、関係性を築きやすいです。
- 園舎が狭いので、他のクラスの活動などを参考することができます。
- 子ども一人ひとりと密接に関わることができ、丁寧に関係を築くことができます。
- お迎え時に、保護者に時間をかけてその日の様子を伝えることができます。
- 人数が少ないので、時間に追われず余裕を持って引き継ぎすることが出来ます。
保育士間の伝達漏れや、保護者との連携の難しさなどは感じたことがありません。
保育士一年目で小規模ってどうなの?
新卒の保育士一年目で小規模保育園で働くのはどうなのか、気になるところですよね。
実際に小規模保育園で働いた経験のある保育士の意見をご紹介します。
志望動機による
本人がどうして小規模保育園を選んだのか、志望動機によります。
小規模でも大規模でも良い点、悪い点があるので、色々経験するのは良いでしょう。
保育園の規模に関わらず、良い先輩保育士との出会いが、保育士としての成長につながります。
難しさは感じやすい
小規模保育園は、乳児との関わりが主なので、難しさは感じやすいでしょう。
言葉を通してのコミュニケーションが円滑ではないので、子どもの表情や仕草から汲み取ることが必要不可欠です。
また、細やかな対応が必要になるので学ぶことも多いですが、大変な思いをすることも多いでしょう。
学びが多い
小さな集団の中なので、大人数が苦手な保育士さんには良い環境と言えます。
職員間での連携や、日々の日課の進め方など、深く学ぶことが出来ますよ。
即戦力に応えられるか
大きいところである程度経験を積んでからの方が、後々しんどくないかなとは思います。
じっくり子どもたちと関わることが好き、今後大規模保育園に行くつもりがないのであれば、新卒で小規模保育園でも良いのではないでしょうか。
ただ、教える人手も手薄です。
どちらかといえば即戦力を問われるので、ある程度自分で考えて動けるが方が求められます。
自分に合っているかどうか
園の方針や雰囲気も多種多様なので、自分自身に合っているかどうかが大切です。
大規模園で何度も転職して経験を積むよりも、小規模園でしっかり仕事した方が後々のキャリアにもプラスになります。
見学に行ってみて、自分に合っているかどうかを肌で感じましょう。
実習させてもらう
見学だけではなく、実習でしっかりと内部を見てから働くのが良いと思います。
見学で見えるところなんて一部分です。
実習に入ってみることで園が求めていることも、先生方の雰囲気もリアルに伝わってります。
小規模保育園に向いている人
小規模保育園に向いている保育士さんはどんな人なのか、ご紹介します。
- 周りをよく見て行動できる人。
子どもも保育者も人数が少ないからこそ、自分で気付いて臨機応変に動く力が求められます。 - 素早く判断し行動できる人。
- 多くを求めずに、目の前のことを目一杯楽しめる人。
- 余裕を持って働きたい人
- 子どもとのんびりじっくり関わりたい人
- 周りを見ながら自分で考えて動ける人
- 責任感を持って取り組める人
- 発案能力のある人
人が少ないのでマルチタスクができると1番良いかと思います。 - 保育の知識がある人
- コミュニケーションが得意な人
- 丁寧に子供に関わりたい人
- 行動力があり、自分の意見をしっかりと伝えることができる人
- じっくり着実に保育のお仕事をしたい、丁寧な人。
忙しくても行事が多くやり甲斐があれば頑張れる、というタイプの保育士さんには、あまりお薦めできません。
失敗しない小規模保育園への転職のコツ
小規模保育園に失敗せずに転職するコツをご紹介します。
自己分析をする
まずは自分自身がどのような保育をしたいのか(何歳児を担当したいかではありません)、しっかりと自己分析をしましょう。
小規模園と言っても様々なカラーがあります。
様々な行事がありにぎやかで楽しい園、毎日穏やかにゆったりと過ごせる園、普段から比較的自由に保育カリキュラムが組めて自分の思いを反映できる園など。
仕事内容が自分に合っていれば、どのようなところでもやりがいのある働きやすい環境になります。
雇用形態に注意
保育士、求人、小規模で地域を入れて検索すると、いろんな求人がで出てきます。
雇用形態の欄は注意して確認しましょう。
直接園に掛け合うと、正規でもパートでも直接雇用になることが多いです。
求人を載せている企業(派遣や職業紹介所)を通すと、派遣社員になる場合もあります。
家族経営は避ける
家族経営以外のところがお勧めです。
家族経営は、家族の中に他人が入るような感覚。
意見が尊重されなかったり、固執した考え、保育が蔓延していて、新しい風を極端に嫌う保育園が多いように感じます。
公立を選ぶ
公立の小規模保育園は、各市区町村のホームページを見ると保育士の募集をしています。
時期によっては雇用形態が複数出てくるので、注意しましょう。
公立で採用している「短期アルバイト」と「非常勤保育士」は異なります。
興味があれば、日頃からチェックしておくと良いです。
紹介してもらう
新卒の就職活動であれば、先生や学校に紹介してもらうことができます。
学校との関係ができている保育園は、ある程度安心しです。
こだわりの条件で探す
自分が保育の中で譲れないこだわりの条件に合わせて探しましょう。
併せて、働きたい場所や条件面が自分に合っているかを検討します。
見学をする
実際に見ることが1番です。
ホームページ上では実際の保育の様子などが分かりにくいことがあります。
気になった園には実際に見学することをお勧めします。
保育園に足を運ぶことで感じる空気感もあります。
ふとした時に聞こえる先生方の声を聞いてみると、園の雰囲気が感じられることも多いです。
保育方針が自分の保育観と合っているか、保育をしている先生方の表情や遊んでいる子供たちの表情は生き生きしているか。
周囲に公園が多い、園庭がある園は、安定した活動を提供できるので働きやすいです。
保育園の環境もチェックしましょう。
余裕があれば半日や一日など保育に参加してみるとなお良いです。
実際に園の中に入ることで、子どもたちの様子、保育者間の関係性、園全体の雰囲気が掴みやすいです。
また、気になった部分があればどんどん質問しましょう。
有耶無耶なままにして入職してしまうと、「思っていたのと違う」と言うズレが生じる恐れがあります。
相手からすれば聞きにくいことでも、積極的に質問して良いと思いますよ。
就労条件で譲れない点は初めに聞いておきましょう。
マイナビ保育士などの転職サイトを使えば、見学の調整や同行をしてもらえます。
妥協しない
時間がかかっても、条件を譲らないこと。
妥協して入社した会社では、どんな保育園でも続かないと思います。
保育園の口コミを確認
保育園の口コミを確認しましょう。
先生に対して悪い評価がついている園は、入社後に人間関係で苦労する確率が高いことが多いです。
転職エージェントの担当者に聞くとともに、自分でもしっかり調べましょう。
転職エージェントを使う
保育士専門の転職エージェントを使うと良いです。
保育士はどこも人手不足なので割と受かりやすいでが、あまりにも人員不足な園は注意が必要なので、担当者に詳しく聞きましょう。
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