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保育には、自由保育と一斉保育がありますよね。
それぞれメリットとデメリットがありますが、いざ自分が働いてみると、自分の保育観と合わなくて後悔をしてしまうことがあります。
自由保育も一斉保育、どちらも良し悪しだと思いますが、今回は自由保育について解説していきます。
自由保育について知りたい保育士さんは、参考にしてみてくださいね。
自由保育で後悔
就職した先が自由保育で、後悔してしまった保育士さんもいます。
時代の流れとともに、自由保育の園が増えている傾向にあります。
自由保育をはきちがえていたり、何もかも自由にしてしまうと、保育はむずかしいですよね。
- 園の方針にそって保育をしているけれど、うまくいかない。
- 自由保育でのびのび保育ができると思っていたけれど、現実は全然違った。
そう悩んで後悔してしまう保育士さんもいます。
自由保育で学級崩壊
自由保育は、子どもの主体性を重要としています。
しかし、一歩はきちがえてしまうと、ただ子どもを好き勝手自由にさせている園もあるかもしれません。
その結果、学級崩壊を招いてしまうことがあります。
ただただ自由にさせた結果、
- 子どもが保育士の指示を聞くことができない
- 集団行動ができない
- 友だちと協力することができない
このようなことにつながっていく恐れがあるのです。
保育士に威厳は必要ないですが、ある程度は、子どもから見た保育士はお友だちとは違う「先生」として認知してもらうことは大切です。
ですので、自由保育と言っても、ある程度はわきまえなければいけないことがあると思います。
自由保育が合わない
自由保育の園で働いてみると、自分には合わないという保育士さんもいるでしょう。
保育観は人それぞれですから、合わなくても問題ありません。
園の方針で自由保育を実施しますが、
- どこまで自由にさせるのか
- どこまで子どもの思いを尊重したら良いのか
考えすぎてわからなくなってしまうことってありますよね。
その結果、結局自由保育って何なのかわからなくなってしまい、保育が合わないなぁと感じてしまうこともあるかと思います。
自由保育で失敗
自由保育での失敗は、子どもをどこまでも自由にさせてしまった時だと思います。
自由保育の園では、子どもたちは好きな場所へ行ってあそびます。
- 園庭
- ホール
- 部屋
- 図書コーナー
- 他コーナー など
けれども、保育士の数は足りていません。
子どもの行く先々に、保育士がいるとは限りません。
その結果、保育士がいないところで事故やトラブルにつながってしまうことがあるでしょう。
そして、『保育士は見ていなかったからわかりません』ということになってしまいます。
保護者に説明ができませんし、見ていなかったでは済まされないことだってあるかもしれません。
自由保育だからと言って、ただ子どもを野放しにしているような保育では、危険が伴います。
自由保育で失敗しないために、
- 職員間の連携
- 保育における子どもの行動範囲の制限
- 保育士の目が届くようにしておくこと
が大事です。
自由保育のメリット
自由保育のメリットは、
- 子どもが自分であそびを考え、広げていくこと
- 子ども同士の関わりが増えていくこと
- 発想・想像力が育まれる
- 興味のあることや、好きなことに思い切り打ち込めること
です。
自由保育の園では、子どもの主体性を大事にし、あそびこめる工夫が様々なところでされていると思います。
例えば、廃材あそび。
子どもたちが自分で廃材を手に取り、はさみやのり、テープなど様々な素材を使って作品を作り上げます。
- 自分で考え、作ってみる。
- 製作が得意なお友だちにおしえてもらいながら作ってみる。
1日で完成しなければ、翌日もあそべるようにする。
このように、子どもがあそびに夢中になれる環境を提供することは、とても良いことですよね。
そして、自由保育では子どもの主体性を大事にします。
保育士は子どもの意見を尊重したり、子ども同士のやりとりを見守ることが多いです。
そのため、子ども同士の関係が深くなっていくものと考えられます。
自由保育のデメリット
自由保育のデメリットは、
- 子ども同士で言い合いになることが多い
- 子ども同士のトラブルにつながりやすい
- 集団行動に慣れるまでに時間がかかるかもしれない
- 小学校にあがった時に困る可能性がある
子ども同士のかかわりが深くなることで、トラブルにつながりやすいことがあります。
保育士は全てを把握する必要があると思いませんが、目が行き届いていなかったり、必要な時に保育士がいないことがあるかもしれません。
また、自由保育でのびのび過ごしていたため、集団行動が苦手になり、小学校で授業の間座っていることが辛くなってしまう子がいるそうです。
ある程度、保育園・幼稚園のうちに身に付けておく必要があることも、ありますよね。
自由保育はわがまま?
自由保育で育った子は、自由な発想や行動で、知らない人から見るとわがままに見えてしまうことがあるかもしれません。
けれども、言い方をかえてみると、想像力が豊かで、自分の考えをしっかりともっていることと考えられます。
自由保育では子どもの主体性を大事にしていますので、必然的に自分で考える力が身についてくるのです。
ですので、わがままとひとくくりに決めつけるのではなく、良い面を探してみましょう。
自由保育はつまらない?
自由保育は、決してつまらないことではありません。
子どもにとって、自由にのびのびとあそべる環境があるのであれば、それは子どもにとって最高に楽しいことだと思います。
ただし、自由保育をはきちがえてしまうと、ただ自由に野放ししている状況になりかねません。
自由保育を実施しているのであれば、子どもが自由にのびのびあそぶことができ、あそびに夢中になれるような環境を提供し、保育士は状況に応じて援助や声かけをして、子どものあそびが広がるようにしていかねばなりません。
そうした環境設定が十分にできていないと、子どもはつまらなく感じてしまうことがあるかもしれませんね。
自由保育で育つ子
自由保育で育つ子は、自分の考えをしっかりと持っており、芯の強い子どもに育っていくと思います。
最近では、様々な分野で多様性が求められ、考える力が問われる時代になってきています。
発達における大切な幼少期を、自由保育でのびのびと過ごした子どもたちは、自分たちで考える力が身に付き、子ども同士のやりとりの中で社会性を育みながら、強い心を育んでいくでしょう。
まとめ
今回は、自由保育についてお伝えしてきました。
自由保育にもメリットとデメリットがありますが、大事なことは、保育士の声かけや援助です。
子どもたちの発達段階にあわせた保育を取り入れ、子どもたちが夢中であそびこめるような保育環境設定の工夫が必要となります。
あそびを広げていくためには、保育士の声かけや、子どもの良さを引き出すような保育士の援助が必要です。
自由保育で後悔しないためにも、自分自身の保育観と園の方針を照らし合わせながら、質の良い保育につなげていってくださいね。
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